宿


油屋関連資料室

 

 松崎宿の関連の資料集です。郷土史研究会や地元等の研究者が長年にわたり調査研究が行われてきました。私もその一部をお手伝いした事があります。
 資料は、まだ収集というほどにはほど遠いものです。皆さんのご協力をお願いいたします。


 「旅籠油屋」

  油屋は、江戸時代後期(18世紀後半)に建てられた旅籠建築で、棟を分けた「主屋」と「座敷」を持っています。主屋は寄棟草葺き、平入りの鍵屋、階高が高い2階建てでした。主屋の中央は幅一間の階段があり2階の座敷間は客室として利用されていました。
 「座敷」は寄棟草葺き平屋で、玄関・次の間・座敷が縦に並ぶ本格座敷でした。玄関には、両側に板戸を建てて障子を引き込む式台構え、座敷は床の間と平書院を設けていました。
「座敷」の前面には前庭、門を構え本陣並の宿泊施設であったと言われています。(市指定有形文化財)


 「油屋CG」

  上が、油屋復元CG九州芸工大グループの制作。玄関入口は本来はこのように凹部になっており、この時代の多くの旅籠がそうであるように吊り上げ戸になっていました。
 昭和になって、この建物は食堂などをしていた関係もあり、正面の旅籠風の造りが失われていますが今となっては江戸期の貴重な旅籠建物です。


 「旅籠油屋がリニューアル」

  H18年度

事業(文化財)で一部内部と道路側正面が修復されました。(10月)
 古い趣は失われましたが、京都・奈良のように高い保存技術を駆使して「完全修復
と言うわけにはいかなかったようです。これも時代の流れ!?文化財も財政事情無関係ではありえません。

んん!でも何処かで見たような。。。
普通この時期の旅籠の玄関は「吊り上げ戸」(下を跳ね上げて吊る)のはずなのですが...